冬眠とは恒温動物が体温を下げて活動量を制限し、代謝を低下させることにより食糧の少ない冬を乗り越えることです。
食糧が少ない時期に活動量を減らし、エネルギーの消費を少なくすることでやり過ごします。
ここからは冬眠するリスについて詳しくご紹介します。
リスの冬眠について
冬眠しない種類のリスもいますが、野生のシマリスは餌がなくなってくる10月~11月にかけて冬眠を開始し、暖かくなって餌が取りやすくなる4~5月まで冬眠は続きます。
はっきりと時期が決まっているわけではなく、外気温が10℃を下回ると冬眠するといわれています。
普段は人と同じくらいの体温ですが、冬眠中リスの体温は5℃にまで低下します。
春がくるまでじっとエネルギー消費を抑えながら過ごすのです。
冬眠といえば眠り続ける姿を想像するかもしれませんが、リスは冬眠中であってもずっと眠り続けるわけではなく、何日かおきに目を覚まし餌を食べたり排泄したりします。
これを中途覚醒といいます。
食糧の少ない冬に備えて脂肪をつけるため、リスの容姿はふっくらと太ったようになり、普段より一層可愛らしい姿になります。
その姿とは反対にこの時期のシマリスたちは気性が荒く、攻撃的になります。
冬眠のための巣を守る縄張り意識が強まるためです。
どんな場所で冬眠する?
木を利用するリスもいれば、地中に巣を作る種類のリスもいます。
およそ地下70センチ前後の場所に巣穴を作るのです。
土の中で冬眠したとしても、呼吸数が通常より少ないため窒息する心配はないと考えられています。
巣穴は凍死しないように暖かく保たれています。
まとめ
室内飼いのリスは温度があまり下がらない環境にあると、冬眠をしないことが多いです。
飼っているリスの場合は野生のリスと違い、冬眠に対する準備不足や環境の違いで、体に大きな負担がかかります。
体力が落ちることで病気や風邪を引くリスクもでてきますので、飼育下での冬眠はおすすめできません。
冬は朝方急に冷え込んだりして温度管理が難しいので注意しましょう。
寒い冬は寝ていたいなぁと考えたりして、冬眠がうらやましく感じますが、野生の生き物の冬眠は命がけです。
命を守るための行為なんですね。