リスとネズミの違いについて、分類の視点から調べました。
リスとネズミの違いについて
リスとネズミはよく似ていると言われていますが、リスとネズミには何か違いがあるのでしょうか。
なんと、名前は違いますが実は分類上は同じ種類に属している仲間同士だったのです。
リスもネズミも、げっ歯類という種類に属しています。
げっ歯類とは、げっ歯目の哺乳類の総称で、上下2本の前歯(門歯)が常に伸び続け常に物をかじってすり減らす種類の哺乳類のことです。
犬歯はなく、臼歯は平たんな形をしています。
哺乳類では最も種類が多く、リス・ネズミ・ヤマアラシの3亜目に大別されます。
約1600種が知られ、ニュージーランドと南極大陸を除く世界各地に分布しています。
分類としては、古い分類ではネズミ亜目の総称とされていました。
しかし、ネズミ亜目の分類はその当時から変化しており、現在のネズミ亜目とはかなり異なっているとされています。
あるいは、狭義にはネズミ上科、さらに狭義にはネズミ科の総称ともされています。
補足ですが、リスは漢字では栗鼠と書きますが、この語源は栗などの実を食べるネズミに似た動物であるから栗鼠という名前が付けられました。
その位、リスとネズミは似ていると古くから言われているのです。
また、種類以外の違いとしては、外見では尻尾に長い毛が生えているのがリスで、尻尾に短い毛しか生えていないのがネズミです。
そして、リスは全体的に茶色がかった毛色をしているのに対して、ネズミは全体的に灰色がかった毛色をしています。
基本的には、外見の違いは尻尾と毛色くらいしかありません。
この2種類ほどしか違いはありませんが、普段私たちがリスを見つけると「かわいい、飼いたい」というプラスイメージになりますが、ネズミを見つけると「汚い、気持ち悪い」などのマイナスイメージを抱いてしまいます。
生態においては、リスは基本的に木の上で生活をしており昼間に活発に行動します。
ネズミは基本的に地表あるいは地下の中で生活をしており、夜間に活発に行動します。
まとめ
リスとネズミの違いは、実は分類上では、げっ歯類という同じ種類に属している仲間同士でした。
外見上の違いはあまりなく、むしろ似ている点の方が多いということが分かりました。