リスにもオス、メスの区別がきちんとあり、もちろん発情期に繁殖行動を行う事で、子どもを産んで仲間を増やしていきます。
繁殖に伴い、発情期のリスの行動にはどのようなものがあるのでしょうか。
リスの繁殖時期について
リスは繁殖する季節が決まっている「季節繁殖動物」と言われている動物です。
繁殖時期は冬から春にかけて、主に12月から5月の時期が繁殖時期です。
繁殖時期のオスとメスについて
繁殖時期のオスとメスについてですが、両性共に「攻撃的」になります。
例えばご家庭で飼育しているリスが繁殖期を迎えた場合に、今まで飼い主になついていたものがゲージから出そうとした際に飛び掛かって威嚇する事も考えられます。
ペットだからといってもこの行動は、性成熟後には見られる事が良くあります。
これは縄張り意識が特に強くなるために現れる行動です。
特にオスの方に強く見られる行動と言われていますので、飼い主はこの時期特有のものと受け入れて、付き合う事が大切になってきます。
リスの発情期の変化
リスの発情期には攻撃的になる事をお伝えしましたが、身体の変化にはどのようなものが見られるのかをお話しします。
オスは繁殖時期になると精巣が発達します。
メスは陰部が赤く膨らみます。
メスは14日周期で発情し、繁殖時期に数回の発情を迎えます。
発情期には食欲の低下、毛並みが悪くなるなどの変化も見られるようです。
またメスの場合には「ホロホロ」「コロコロ」など頬を膨らませて、鳴き声を上げている事が多いのが特徴です。
ペットのリスの繁殖について
基本的には縄張り意識の強い動物ですので、普段は一つのゲージに一匹を飼育するというスタイルでの飼育になります。
メスでは縄張り意識の弱い子もいるので、姉妹などで子リスの頃から同居していれば、一緒のゲージで飼育する事も可能な場合もあります。
よって、最初からオスとメスを一緒のゲージ飼う事はかなり難しいです。
発情期以外には激しいケンカをする事が考えられます。
繁殖期を迎えた際に、飼い主にペットのリスを繁殖させる希望があればその時だけ同居をさせる事となります。
まとめ
繁殖時期のリスにはそれぞれ行動や身体に変化が見られます。
飼っているペットでも同様の行動が見られますが、個人で飼っている場合の繁殖に関しては十分な配慮が必要になります。
繁殖させて飼う事が困難になり、野生に放してしまうケースも多く報告されているからです。繁殖時期には攻撃的になったりしますが、温かく見守る気持ちで接しましょう。