姿形が可愛いリスは、小型で比較的に飼いやすいので、ペットショップなどで時々見かけるのではないでしょうか?
ペットして飼われるリスは「シマリス」が多いのですが、今回はリスのしっぽと、足跡の特徴について調べてみました。
しっぽの特徴について
リスのしっぽと言えば、結構長くて、ふさふさとしているイメージがありますよね。
シマリスのしっぽは、頭と胴体の3分の2くらいの長さになるそうです。
しっぽは、体のバランスをとったり、寝るときに、しっぽを抱き枕のように抱きかかえたりして寝るなどの役割があります。
抱き枕のようにして寝るのは、寝ている間に体温を奪われないようにしているから言われています。
毛布代わりにもなりますね。
また、雪が降った時に、しっぽを平べったくして、傘代わりのように被せることもあるようです。
背中から頭の上まで、ちゃんと覆われているのがとても可愛いです。
また、砂漠に住むリスは、しっぽをパラソル代わりのようにして、暑さをしのいでいるとのことです。
地面が暑いと、しっぽを引きずって歩くのは大変そうですね。
このしっぽパラソルのお陰で、体感温度は5度も下がるというから驚きです。
「モビリング」といって、嬉しい時や、驚いたり、緊張していたり、威嚇している時に、稀にしっぽを左右に素早く振って感情を出すこともあります。
リスが環境や人に馴れてない時に見られることが多いようなので、飼い始めたばかりの時は、注意深くリスのしっぽも観察すると良いと思います。
しっぽの注意点について
リスのしっぽは、トカゲのしっぽのように簡単に取れてしまう構造になっています。
皮膚と筋肉の間にある結合組織(皮下組織)が乏しいため、すぐに取れてしまうようです。
リスのしっぽを踏みつけしまったり、しっぽを引っ張ったり、掴んだりすると、しっぽの骨の周りの毛と皮膚がズルっと剝けてしまうのです。
トカゲと同じ防衛反応と考えられますが、リスのしっぽは再生しません。
一度取れたらそれっきりになってしまうのです。
しっぽが取れた事自体は、命に別状はありませんが、しっぽが取れたことにショック状態になってしまったり、出血してしまったり、傷口から菌が入って化膿してしまったりする事も考えられます。
細心の注意を払い、運悪く、しっぽが取れてしまったら、動物病院を受診するのがオススメです。
リスの雪の足跡について
なかなか、野生のリスを見かける機会はないのですが、日本に元々からいるリスは、「二ホンリス、エゾリス、エゾシマリス」の3種類になります。
二ホンリスは、本州・四国・九州に分布しているようですが、エゾリス・エゾシマリスはどちらも北海道だけなので、全国的にはとても少ないですね。
冬季になっても冬眠をせず、秋の間にエサを取って地中に貯蔵しています。
(シマリスだけは、野生では冬眠しますが、飼育下での冬眠はあまり推奨されていません)
二ホンリスの足は、前足は4本、後ろ足は5本あります。
雪の足跡を調べると、前足より後ろ足の方が前に付くことが多いそうです。
普通は前足が前だと思うのですが、リスの場合、ジャンプして着地するときに、後ろ足が前足より前に出て、その後ろ足で地面を蹴って再びジャンプするから、こういう足跡になるのです。
ちなみに、リスのしっぽの跡はあまり残りません。
ネズミには、しっぽの跡が残る場合が多いので、「しっぽの跡がないから、これはリスかな?」と判断材料になるそうです。
まとめ
山の方とかに住んでいたら話は別ですが、リス自体を見かけることが、ほぼ無いですよね。
雪の山に行く機会があって、動物の足跡を見つけたら、「この足跡はどの動物なのかな?」って考えるのも楽しそうだと思いました。
リスのしっぽの役割が色々あるのが分かり、取れたら再生しないという衝撃の事実も知ったので、リスを扱うときは、皆さん気を付けましょうね。