世界中に生息する小動物の一つにリスがいますが、リスの種類は各地で種類が違う事をご存知ですか?
例えば、イギリスにはもともとキタリスという毛が赤茶の種類が主に生息していましたが、今はハイイロリスという灰色の種類も生息しています。
それは時代にも左右されており、昔はキタリスしかいなかったのですが、貿易などで外国人がイギリスに出入りする頃に母国からリスを持ち込んで外来種も生息するようになったなど、各地で見られるリスは限られていたり混ざってしまったりと、意外と複雑なリスの事情があるのです。
そこで今回は、カナダに限定してリスのご紹介をします。
噂では黒い!というのですが、それは本当でしょうか?
カナダの黒いリスの種類
カナダに住むリスは、種類が数種類生息していますがその中でも黒いリスと言う世界で見ても珍しい種類も生息しています。
全身が真っ黒な事からその名前は”クロリス”と言われています。
その数は世界でたった1万匹程度しかおらず、よく見る事の出来るハイイロリス(全身が灰色をしている)から突然変異的に生まれるそうです。
他の動物でもそのようなタイプの事はアルビノと言い、メラニンが不足していると言われていますがこのクロリスの場合はその逆で、メラニズムと呼ばれており日光を吸収しやすい為通常のリスよりも寒さに強く、元気なんだそうです。
見られる地域は、カナダと米国中西部でその可愛さからご当地キャラクターのモデルにしている州もあるそうです。
州によっては、人工的に野外に放し飼いにして増やしている所もあり、とても人気でかつ貴重な種類なのです。
そんなクロリス、元々はイギリスなどのヨーロッパから流れてきたと言われていたり、アメリカには昔沢山いた!と言われたり、突然変異だと言われたり..まだまだ分からない事ばかりなのです。
クロリスは他のリスと比べると少し臆病だそうです。
その為人間が近寄ると固まってしまったり、気配を感じるだけで逃げてしまったりします。
とても可愛いですし、一度は触ってみたいですよね。
しかし万が一人懐っこい野生のクロリスがいてもむやみに触らないようにしましょう。
狂犬病を持っている可能性もありますので、注意が必要です。
まとめ
カナダに行った際には、ぜひクロリス観察をしてみましょう。
リスって茶色!というイメージが付いていますから、本当に黒いリスがいるのか…実際に目で確かめて下さい。