リスが大好きな人にリスのどこが好きかと聞くと、頬袋にたくさん餌を詰め込んでいる姿が可愛いと答える人がとても多いです。
ネットでリスの画像を見ても、やはり頬袋にパンパンに食べ物を詰め込んでいる顔の画像が圧倒的に多いようです。
ではなぜリスは頬袋に食べ物をたくさん詰め込むのでしょうか。
頬袋とは?
頬袋とは一部の哺乳類の動物の口腔内にある器官です。
顔の頬の部分にあるので頬袋と呼ばれています。
これはきちんとした体の器官の一つなので、人間が頬っぺたを膨らませるのとは違い片方の袋にどんぐりが3個くらい入る程の大きで、収納力は抜群です。
運ぶのに便利
リスは秋になると餌が少なくなる冬に備えて、餌を土の中や木の上に隠します。
冬眠をしないリスが多く冬でも餌が必要です。
そして冬眠をする種類のリスでも2~3日に1回目を覚まして餌をちょこちょこ食べているのです。
そのためには一冬を無事に越すことができる量のどんぐりや餌を巣に運んでおかなければいけません。
リスは前脚を使って物を持つことが出来ます。
器用に餌を食べている姿を画像やテレビなどで見たことがある人も多いでしょう。
前脚は小さいのであれだけで十分な餌を運ぶには、何百回と餌の在り処と巣を往復しなければいけません。
それでは体力を消耗しますし、敵に襲われる可能性も増えます。
この時に威力を発揮するのは頬袋なのです。
詰め込んだものを出すとき
頬袋にどんぐりなどを詰め込んで、巣や行動範囲内のあちこちで中の餌を出して隠します。
リスは巣だけではなく、あらゆる場所に餌を隠します。
その他にも隠し場所じゃない時に、頬袋から急いで餌を出すことがあります。
それは身の危険を感じた時だと言われています。
少しでも身軽にして、逃げ足を早くして自分の身を守っているのです。
まとめ
リスの頬袋にはたくさんの餌が入ります。
これを利用して餌を確保することで、安心して冬が迎えられます。
野生のリスが頬袋を膨らませている可愛い姿を見るならば、秋がねらい目なのでしょう。