リスと言えば可愛らしく前脚で餌を持って食べ得いる姿や、頬袋にパンパンに食べ物を詰めているキュートな姿を思い出します。
餌を見つけると頬袋を上手に使って、一度にたくさんのどんぐりや木の実を安全な場所に運びます。
この頬袋はいったどのような仕組みになっているのでしょうか。
リスの頬袋とは
頬袋とはリスの頬の内側にある、袋状の器官です。
ただ単に頬の皮が伸びきっているのではありません。
容量は大きく、どんぐりなら左右に3個ずつ入るくらいの大きさがあります。
リスの他ハムスターにもあるのは有名ですが、マントヒヒやニホンザルにも頬袋があります。
やはりリスと同じように、食べ物を保管したり運搬するのに使われています。
構造と仕組み
この頬袋は列記とした器官で、袋状になっています。
そしてかなりの伸縮性があり、たくさん餌を詰めたときには他の動物かと勘違いするほど顔の皮が伸びて形が変わってしまいます。
しかし頬袋に何も入っていない時には、顔の輪郭がシュッとして決してたるんではいません。
この頬袋は餌を運ぶ時に大変役に立っていますが冬眠をするタイプのリスでは、ここに餌を保管しておき冬眠中に少しずつ餌を食べたりもします。
まとめ
寒さ厳しい冬に体が小さいリスが生き抜くためには、あらゆる試練を乗り越えなければいけません。
冬には木の実や草木の芽も育たたず、動物質の栄養素となる昆虫も見つかりません。
そして寒さで体力は消耗しますし、冬眠中でも体力は奪われます。
暖かい春を無事に迎えるためには、餌の確保が重要です。
敵に襲われずに餌を探しに行き安全に運搬をするために、自然にこのような頬袋が形成されるようになったのでしょう。
リスにとって頬袋とは厳しい季節にも生命を繋げ、春の繁殖期に子孫を増やすためにとても重要な器官なのです。
頬袋の構造や役割などを理解し、ペットとしてリスを飼うときにもこの頬袋を痛めないように餌の種類を考える事も大切です。
頬袋を大切に扱えば病気にも罹りにくく、いつも元気に走り回ってくれるでしょう。