2015年の夏にSNS上で、井の頭公園のリスの様子が大きな話題になりました。

猛暑日のある日、井の頭公園にある「リスの小径」のリスたちがみんな地面や木の枝の上でだらんとした姿になっていたのです。

どうしたのでしょう。

いつもなら元気に木の枝や人の肩の上を走り回っているリスなのに、いったい何が起きたのでしょうか?

赤ちゃん リス

リスもお手上げ 

SNS上で話題になった画像には、猛暑日のある日の井の頭公園のリスたちの姿が写っています。

その写真ではどのリスたちも前後の脚を伸ばし腹這いで、だらんとした姿で倒れているようにも見えます。

これは熱中症で危ない状態なのではないか?と、心配する声も多く上がりました。

寒い地域の動物

リスは大部分が寒い地域で暮らす生き物です。

そのため暑さには弱い生き物なのです。

この日の井の頭公園は人間も熱中症で救急搬送されるような、暑さ厳しい猛暑日でした。

リスがいるのは屋外のおりの中なので、クーラーなどはありません。

これではますますリスの様子が心配です。

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放熱だった

リスが地面にお腹をくっつけて匍匐前進のような体制になるのは、リスが体にたまった熱を放熱しているからなのです。

いつも走り回っているリスは側に用意されているお水を飲んでも、猛暑日の昼間はそう簡単に涼しくはなりません。

リスたちはこのような放熱の手段により、自分の体を暑さから守っているのです。

日陰の地面にお腹を付けてだらんとすると、お腹がひんやりして気持ちがいいのでしょう。

リスは代謝が高いので、猛暑日でなくても夏場はこうした放熱手段をすぐに取る必要があるのです。

まとめ

動物園などで飼育されているリスは、昼間はたいてい屋外のおりの中にいます。

木の葉っぱや枝の日陰を利用して暑さをしのぎ、時にはこうして放熱手段も必要です。

ペットショップで飼育されているリスは常に快適温度の室内で暮らしているため、暑さにはさらに弱くなっています。

もしも自宅でペットとしてリスを飼う場合は、この井の頭公園のリスのように自分で自分の身を守れるほどの強さは無いでしょう。

きちんと直射日光を遮った、1日中快適温度を維持できる環境の用意が必要になります。

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