リスを飼っていて、ある時期になったら急に毛が抜け始め「何かの病気じゃないのだろうか?」と不安になった方もいるのではないでしょうか?
そこで今回、リスの毛の生え変わりの時期について少し調べてみました。
犬や猫では毛の生え変わりというものが目に見えて分かってくるものですが、体の小さい小動物では果たしてどのような事を目安に生え変わりを確認するのでしょうか?
調べてみたことを書いていきたいと思います。
生え変わりの時期について
リスの毛の生え変わりは一年に二回、夏にかけてと夏の終わりごろから冬にかけて行われるそうです。
具体的な月については六月ごろから七月にかけて夏毛に変わります。
毛の色が白く見えたり、薄毛になったり、しっぽが細くなったりするようです。
また、そのころ生まれた子リスは毛が生え変わる時期が少し遅れ、七月ごろになるそうです。
そして、頭や体などにスジの線が入るカチューシャと呼ばれる現象もけの生え変わりが原因だそうです。
冬毛への生え変わりは、八月末頃から夏毛の順から逆で進行し、保温性のある毛に生え変わります。
もし長期間の毛の移乗が見られる場合は皮膚病かもしれませんので病院にかかりましょう。
夏毛への生え変わりの順は鼻先から始まり、最後はい尻尾の順で生え変わります。
冬毛への順は夏毛への生え変わりの逆ですので尻尾から鼻先にかけて生え変わるということになります。
毛玉について
シマリスが換毛期で毛づくろいをすると毛を飲み込む場合があります。
もしフンが数珠繋ぎのようになって出てきてフンの中に毛が含まれていたら要注意です。
餌の種類によっても変わるそうなのですが、フンの中に毛が入っていないかしっかりとチェックしてください。
生え変わりの時期、毛が抜けているときは野菜や果物の繊維質を多く与えたり、100%のパイナップルジュースを少し飲ませるのが有効なようです。
(毛はたんぱく質なので、たんぱく質を分解する酵素を含む食品が有効なようです。また、パイナップルジュースにはたんぱく質分解酵素のブロメリンというものが含まれているそうです。パパイヤジュースには同じくたんぱく質分解酵素のパパインというものがふくまれているようです)
換毛はとても体力を使うようなので飼い主の方がしっかりと栄養管理などを行い、リスがしっかりと毛を交換できるように整えてあげてください。
まとめ
今回リスの毛の生え変わりについて調べてみましたが、やはり小動物なので普段からしっかりとフンの状態などを観察し、日ごろの状態をよく知っておくことが大切ですね。
体が小さくてもしっかりと生え変わりのサインを出しているようなので異変に気づいたらすぐに環境を整えてあげる必要があるでしょう。
室内で飼育している場合季節によってエアコンなどで温度調節している為安全な方ですが、野生のリスはどのような環境で換毛期を迎えているのでしょうか?
行動が早く警戒心の強い動物の為そういった弱点があるときはなかなか人に姿を見せることがないのかもしれません。
また、リスも出生国によっては冬眠しない生態もいるようなので、特に季節の変わり目には気を付ける必要があるでしょう。